遺影絵画は、自宅供養のために作られた新しい葬送儀礼です。
ヒアリングと取材を元に一枚の遺影を描きます。
ヒアリングを通じて普段考えないような故人との記憶を改めて思い出してみると、
故人の気持ちや自分自身の気持ちに改めて「知る」ことができます。
それは心の整理に繋がり、前を向く気持ちを起こさせてくれるはずです。
遺影絵画は掛け替えのない記憶や故人の存在を鮮やかに表現し、
これが一枚あれば、ご自宅でより豊かな供養体験ができるでしょう。
後世の子供たちが見ても、絵を見て楽しむことができ、
自分たちのルーツを知るきっと良い機会になるはずです。
『知る供養』遺影絵画
人生を描く一枚の自伝的絵画
一人の人間の人生を一枚の絵に描くことはもちろんできません。でも一緒に過ごした人の記憶の中には、そうした故人との大切な時間が詰まっています。それを思い出す入口となるのが遺影絵画です。許可を頂き、実際の例を掲載しています。
キノコのスケッチ
故人はキノコ採りが趣味で、よく採取したキノコのスケッチをされていたそうです。
息子様の油絵
息子様を描いたという可愛らしい油絵。未完成だそうです。
息子様ゆかりの品
2人の息子様が小学校の遠足で買われたお土産が偶然一致した出来事があったそうです。
趣味のキノコ
マンネンタケというきのこ。名前の通り「万年」形が変わらないきのこだそうです。
自家製の野菜
故人は晩年、野菜作りをされていたそうで、息子様やご友人によく配られていたそうです。
60代女性の遺影絵画
ご両親のお写真
遺影絵画では通常故人のご両親様のお写真や遺品なども一緒に画中に配置するようにしています。
風蘭
枯れてしまった故人のお父様の遺品の風蘭。
朝顔
ベランダに植えられていた、故人の趣味を偲ばせる美しい朝顔のカーテン。
年賀状
故人が毎年作られていた年賀状。知人の方々も毎年楽しみにされていました。
木彫りのテーブル
故人が趣味で制作されていたという立派な木彫りのサイドテーブル。
ここに掲載しているものがすべてではありません。また、お打合せをしながら、ヒアリングと取材に基づいて想像で加えさせて頂いたものもあります。
遺影絵画の特徴
完全オリジナルです
入念なヒアリングと取材、打ち合わせをを基に一から構想・制作される完全オリジナルの絵画です。表具も空間や絵に合わせて施します。
下描きまで無料です
ヒアリング、取材、下図制作、お打合せまでは無料で行っています。不明点の無いようにしっかりとお話を伺い、ご納得頂いたうえで制作に入ります。写真のようなA4サイズの小下図を制作致します。
継承の心配はありません
掛軸なので巻いて収納できて場所を取らず、もちろんどこへでも持ち運べるので子供の世代に負担をかける心配はありません。
場所とサイズは自由です
ご自宅のお好きな場所に併せて、サイズも自由に変更可能ですので、場所を選びません。額装にも対応しています。
後世に想いが伝わります
これ一枚で自宅供養OK
遺品整理しやすくなります
子供たちは人生に迷った時ほど、親がどう生きてきたかを知りたがっています。言葉にして残してあげることは、残された人にとって生きる力になります。
大切な品もいずれ手放さなければならない時がやってきます。遺影絵画なら大切な品を思い出と共に絵の中に盛り込むことができるので、遺品整理がしやすくなります。
遺影絵画のルール
遺影絵画は基本的にお客様のご希望に沿って描くものなので絶対ではありませんが、骨格となる基本的なルールを5つ備えています。簡単にご説明致します。
主題は故人の「幸福」です
ご遺族がいる現実の空間を此岸、絵の中を彼岸と見立て、故人が彼岸の世界でも幸福になっている様子を表現します。
「時間軸」を取り入れます
時間軸は、世代という形で取り入れます。故人の祖父母や曾祖父母、お客様自身やお子様なども絵の要素として取り入れます。見ている人が繋がっている感覚を感じるためです。
苦が解消された架空の写真
「苦」の要素を取り入れます
「苦」は仏教でいう求不得苦=欲しかったけど得られなかったものです。成就した状態で要素として描き入れます。人生や幸福は苦の乗り越えと共にあるという考えからです。
彼岸と此岸の空間設定
ご遺族がいる現実の空間を此岸、絵の中を彼岸と見立てることで、此岸と彼岸の境界のような場となり、より体感的になります。
時間軸の挿入
「時間軸」を取り入れます
時間軸は、3世代という形で取り入れます。絵の中の時間との連続性を表現することで、繋がりがより体感的になります。
残す理由
「残す」理由1
後世のために
誰にでもひいおじいちゃんとひいおばあちゃんは8人います。それがどんな人だったか知りたいと思ったことはありませんか。
遺影絵画は、お子様やお孫様、もっと後の世代が、自分がどこから来て、どこへ行くのかを知るためのツールでもあります。
「残す」理由2
物として
便利で安くて質の良い製品が多くても、汎用的に作られたもの。個人の思いに添うことはできません。
故人へのたくさんの想い、技術と美しさ、確かな素材、制作に費やされた時間が生み出す唯一無二の一枚によって、いつまでも受け継いでいきたくなる価値を生み出します。
「残す」理由3
対話する場所として
遺影絵画は現代の住空間に合う儀礼用具のインテリアデザインではありません。本来多様である死のかたちをひとつの形式に押し込めることなく、現代の多様な生き方を表出する場をデザインします。
個別性を持った場は、残された人が故人の存在を感じ、心を癒し、繋がりを感じ、対話する場所を作り出します。
お気軽にお問い合わせ下さい。
ヒアリングシートや詳しい内容がご覧になりたい場合は、お問い合わせ下さい。訪問取材が難しい場合は、お客様自身でお写真を撮って頂いてお送り頂くことなども可能です。一度ご相談下さい。また、ご不明点等ございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。