新葬礼製作所の目指すこと

こんにちは、新葬礼製作所の三宅哲平です。

ウェブサイトに起こしいただき、ありがとうございます。

新葬礼製作所は、名前の通り、新しい葬送儀礼を制作しています。

​ここでは新葬礼製作所の目指すことを2点ほど

簡単に紹介させて頂きたいと思います。

大切な人の「死」を、日々の力に変える儀礼を作りたい。

儀礼は、人類の誕生と共に生まれました。

儀礼の歴史は、人類の歴史と共にあります。

そして儀礼は、現在も変化の真最中です。

儀礼の形は時代によって様々ですが、

生きている人のためにある」 ということだけは、

儀礼の誕生から現在に至るまで変わりません。

社会が変わり、生きている人の価値観が変われば

儀礼はそれに応じて形を変えていきます。

だから新葬礼製作所は、今生きている人たちのために描きます。

今の時代、儀礼なんて本当に必要なのか?

不老不死が本気で研究される未曽有のテクノロジー全盛時代。

確かに儀礼なんて必要ないかもしれません。

でも、テクノロジーが発達するほどに、

​人は新たな生命倫理を必要とするようになり、

社会が世俗化し、

旧来の宗教が求心力を低下させていくほどに、

人は何かを信じるという事の重要性を再認識してるようにも見えます。

そして同時に、その危険性を再認識しています。

​信仰の重要性と危険性、

その境目で揺らいでいるのが現代人です。

そこには、情報が多すぎて何を信じてよいかわからない、

情報が増えるほどに、真実がわからなくなる、

​という現代特有の状況があります。

私たちは真実を看過し、嘘に心酔します。

そして、時間と共に真実も嘘も混然一体のまま、

私たちの中を通り過ぎていきます。

膨大な情報の海を漂流するように生きる私たちにとって、

唯一確かな真実の感覚を伝え続けられるものがあるとすれば、

それは身近な人間の「死」だけではないか―。

身近な人間だからこそ、聞こえる言葉があり、

亡くなっている人間だからこそ、伝わる言葉があります。

氾濫する情報の中、

私たちの力になってくれる本当の情報は、

最も身近な場所にあるのかもしれません。

​​家庭の内側から良くしていく儀礼の仕組みを再構築すること。

亡き人の存在、亡き人の声を代弁すること。

​そして生きている人のための力になること。

それが新葬礼製作所の目指すことのひとつです。

​核家族化によって、私たちは祖先をあまり知らなくなりました。

そのせいもあって、現在、日本には受け継がれない墓が数多くあります。

だから私は、心から受け継ぎたいと思えるものを作りたいと思います。

一方、祖先との繋がりが曖昧になるほどに、

社会の中で、人が個人単位で計られるほどに、

私たちはその繋がりを知ろうと欲するようにも見えます。

私たちは自分のルーツを知らずに、

自分の行く先を知ることはできないのでしょう。

私は時々、

自分は親というひとりの人間をどれほど知っているだろうか、

と考えることがあります。

そうやって親もまた、親について考えたのだろうかと想像します。

想像は尽きません。

きっとそれは原理的に、

先を生きた人間を知ることができないからでしょう。

その近くても近づけない距離こそが、​親と子を固く結ぶ絆の理由であり、

そうやって想像し続けることが、ひとつの答えなのかもしれません。

ならば、想像するための依り代を作ることができれば、

自ずと受け継いでいかれるものができるのではないか。

亡くなった人を想像し、対話し、

自分のルーツに触れることができるようなものができれば、

自ずと受け継いでいかれるのではないか。

その心を現代人にとっての供養と呼んではいけないだろうか。

それは言葉でいうほど簡単なことではありませんが、

幸いにも私は芸術という技術を学んできました。

芸術は時間を越えるための方法であり、

目に見えないものを伝える方法です。

​そして、昔から本当の芸術には神が宿ってきました。

亡き人を描き、受け継がれるべきものには最適です。

私たちの顔も知らない未来の子供たちが、

過去の遺影を見て自分のルーツに触れ、

自分の未来を描いていく助けになること。

残された人が、大切な人を思い、日々を強く生きていくこと。

亡き人の生きた時間と意思が、少しでも受け継いでいかれること。

​それが新葬礼製作所の目指すことのひとつです。

受け継がれるものを作りたい。

皆様のご家庭にある供養が、

​先に逝った人の想いを伝え、

残された人の心を癒し、

前を向く力になれたら嬉しいです。

それを見て育ったお子様の記憶にも残っていけるようなものであれば尚嬉しいです。

​どうぞよろしくお願い致します。

新葬礼製作所 代表
三宅哲平
 
 
 

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